久しぶりに会ったと思ったら…

ついほんの1週間前に、
「役者だの劇団だの多過ぎんだよ!やめちまえ!」
みたいなことを日記に書きましたが(何様よ)、いざ「役者辞めます」って聞くと寂しくって悲しくって、ううーん………。

日曜日に観たお芝居に、前に共演したことのある役者さんが出てて、久々だな〜と思いつつ終演後に声をかけそびれたのでとりあえずメールをしてみたのですよ。
そしたら先ほどお返事がきたのですが、なんと

「今回でお芝居はやめるつもりです」

の一文が!

ガーン…なんてこったい!!

すっごくすっごく才能があって存在感があって、一回一緒にやっただけだけど、絡んでると、いや稽古場に一緒にいるだけでもビシバシ刺激を与えてくれるような面白い役者だったのに…。

安っぽい仲間意識なんてヘドが出る。役者は孤独なものなんだ。誰がやめようと何がどうだろうと関係ない。一緒に芝居を創る時に生まれる一体感と、それはまた別の話だ。
とはわかっていながらも、やっぱり芝居をやっているというだけで即ち仲間という感覚が自分の中にあるんだろうなあと。

とりあえずその彼の場合はバンドもやっていて、音楽はこれからも続けるよ、とのことなので。
芝居でなくてもまだ彼のパフォーマンスを観ることはできるようで、それだけはホッとするのですが。

でもなあ。


芝居をやっていて欲しかったなあ。演じる姿をまた観たいなあ。

惜しいなあ。残念だなあ。寂しいなあ。

寂しいよなあ。

何度味わっても、「仲間」が芝居の世界から去って行く寂しさには慣れないものです。

でも実は。
去ること。それが本人の望みであってもそうでなくても、いつかまたお芝居の世界に戻ってくるんじゃないかと、私はいつだって夢みたいに、でも半ば本気で期待して待っていたりするのです。

だって、私にとって最高の喜びはこの場所にこそあるからさ。ここはステキな場所だからさ。

なんて自分本位の思考。

まあ、いろいろあらーな。
けどまあ、頑張ってな。
そんでもって、いつでも戻ってきてな。って、別に私のところに戻ってくるわけじゃないけど。

ってな。

頑張ろうな。楽しくやっていこうな。