スキッパーハイ終演

第8回公演「スキッパーハイ」、無事に公演を終えることができました。

ご来場いただいた皆様、来場できないけどお言葉やら差し入れやらくださった皆様、何かとご協力くださった皆様、スタッフの皆様、役者陣、全ての方々に感謝しております。
ありがとうございました。
何がどうあれ、とにもかくにも終わりましたよ!

ストーリーについて、SF好きの方からの評判が意外なほど良かったです。有り難いことです。へっぽこながらも今の精一杯でした。
いやあ、SFって難しい!難しいだけあって、今回はあらすじにかなりの力を注いでしまった感がありました。お芝居づくりの面でもっともっと成長した時にまた改めて挑戦したい分野です。
科学とか物理とかもう2度と考えたくない、と思いつつも確かに知れば知るほど面白い世界ではあるなあと思います。
ただ、性格が几帳面な故に理屈が先行してしまう私にとっては、やっぱりSF作品を創るのはあまり向いてないような気がしなくもないです。

それでも私にとって、スキッパーハイは非常に好きな作品です。面白かったです。わざわざ言わないでも、自分で創ったんだから面白くて当たり前か。いつも自分の出番の後は客席から芝居を楽しんでいました。
反省点は多々あれど、それはいつでもどの作品でも同じこと。楽しい時間を提供できたかどうかはいつだって半分半分。
どんな評価をいただいても、自分がやるべきこと、考えるべきことというのが山ほどあることには変わりませんし、良かったことも悪かったことも必ずあるのです。

そんな訳でスキッパーハイ、大好きな作品のひとつとなりました。


そういえば今回は発条ロールシアターで初の劇中映像を使ってみたのですが、単純に技術的な面で難しいことが多かったです。って当たり前か。
撮影・編集の段階では、いつもチラシ製作のお手伝いをしてくれる池山さんに全面的に助けてもらいました。そして劇場に入ってからは、音響の伊藤さんと、照明の廣瀬さん、田村さんにこれまた全てをフォローしていただき、毎回巻き起こるプロジェクターの不備についてももう完全に任せっぱなし状態でした。あらゆる方向から助けていただき過ぎて、申し訳なさ過ぎて頭が痛くなったくらいです。

今回はスケジュールの都合で出演できなくなってしまった日高ゆりあちゃんにどうしても関わって欲しいという、そして日高ゆりあちゃんからも関わりたいと言ってもらったという経緯から、お互いの意志により映像出演のかたちをとることになりました。そして、物語の展開や必然を考えても、やっぱりこの映像は無くてはならないものではあったと思いますが、映像の絡むお芝居も、これまた2度とやりたくないなあと今は思ってます。

映像は映像、舞台は舞台、それぞれの良さと効果があるのだから、たまに融合する面白さはあるといえ、やっぱり難しいものです。まあ、2度とやりたくないとまではいかなくても、当分はいいや、という感じですかね。
今回、スタッフさん達のお力が無ければとんでもないことになっていた、というのもその理由の一つです。あまりに自分の手でどうにもならないことを組み込むのは分不相応かなあとか。
ただでさえいつも音響さん照明さんの力に頼り切っているのに、映像までなんてね。

いやあ、発条ロールシアターはホントにスタッフさんには恵まれてます。並の恵まれてるじゃないですよ、超絶恵まれてます。私の人生の全ての運をスタッフさん運で使い果たしているかもしれないっていうくらいです。もう、喜んで使い果たしますとも。本当に本当に。

音、ステキでしたでしょ?照明、面白かったでしょ?
本当に本当に。

受付の優也くんにも相変わらず200%頼り切ってるし(要するに受付以外も超絶助けてもらってる)、美人過ぎる受付嬢・小野島由惟ちゃんも、陰日向無く働いてくれて、これまた受付以外も全面的に助けてもらってるのですよ。後はこの2人が役者としても発条ロールシアターに関わってくれたらもう言うことなしです。と、欲望は果てがありません。
優也くんがいない時に来てくださった河合さん(川井さん??)にも感謝です。密かに助けに来てくださる話を優也くんと進めてくださっていたらしく、本当に涙が出るほどありがたかったです。


スタッフさんに恵まれてると連呼してる私ですが、役者運も負けていません。要するに人間に恵まれているということかもしれません。
私にとってはこの、自分の愛してやまない役者たちの魅力をお客様に余すことなくお伝えすることこそが、最大の役割なのです。
いつも出てくれる江戸川良、杉浦直、もう既におなじみの加納和也、村山周、ずっと出て欲しかった花見卓哉、何と言っても主宰の加茂克。大好きな役者たちです。私は毎日のように怒鳴りまくってるけど。
そして出会えて本当に良かった伊織夏生。彼女に私は自分の言いたいことを全て代弁してもらいました。こういう女優さんってホントに貴重で面白い。

不器用で人間臭くて社会から浮きながらも自分の人生をきっちり生きている、そんな面白い人間たちです。私にはできないことをやってくれる役者たちに、本当に感謝です。みんなそれぞれ勝手に成長してくれてるので、私にとってはもう棚からぼたもち状態です。

役者がいないと私は物語が書けません。発条ロールシアターのお話は、登場人物がいてくれてこそ出来るのです。
まあ、それは脚本家としてへっぽこだという証明でもあるので、あまり大きな声では言いたくないのですがね。
でも、舞台って人間を描くものでしょ?なんつって。


さて、人間に恵まれてるといえば、もちろん忘れちゃならないお客様。本当に本当に恵まれています。
お客様にこれだけ甘やかされてる団体が他にあるでしょうか。まあ、あるでしょうけど私はうちのことしか知りません。
足をお運びいただいて、観てもらえて。感想をいただいて。

私に、いや我々にできることといえば、面白いものを創ることだけ。90分を楽しんでいただくことだけ(そういや今回は前説込み95分くらいでしたが)。
優しいこと厳しいこと、要望・ご感想などたくさんのお言葉をいただいて、どれも心より有り難いと思っております。ありがとうございます。

公演直後にこんなに具体的に書いてしまうのも珍しいのですが。
まあ、とにかくへとへとに疲れたので本音が駄々漏れになってるのでしょうか。

ただただ、ありがとうございましたと言いたいです。
御恩返しができますよう、今後も精進いたします。

という訳で次回公演、「ソンデネヴァ!」始動です!

様々なことが実現できるよう、私は私にできることとできないことの全てに挑みながら準備をしたいと思います。
次回は久々に泥臭いお話になるようです。これぞ発条ロールシアター!という。
まあだからって今回の作品がスタイリッシュかと言えばまったくそんなことは無いのですが。いつも地味で地道で泥臭いことには違いないんですけどね、その度合いがね、と。
場所はもちろん、大好きな劇場・タイニイアリス!
タイニイアリスでやるということもひっくるめて、丸ごと発条ロールシアターの芝居だと思っていただけると嬉しいです。


そしてその前に!12/6は花見卓哉ひとり舞台です。
久しぶりの花見卓哉ソロライブに、なんと企画と脚本で関わっちゃいます!
いえ、ネタはもちろん本人が書きますが、脚本を少々。
つまり、そういう感じのライブになりそうです、ということで。

今日はこれから日高ゆりあちゃんの舞台を観に行ってきます。