上映会に行ってきた!

思ったより良かったです!自分のシーン!
編集だの効果だので、すんごい妖しい感じになっていて、なんなら美しかったです。いいなあ、映像って。
監督はじめスタッフの皆様、ありがとうございます!!!

これに関しては完全に映像という媒体で演じることの恩恵を受けていると思いました(←なんか変な言い回し・・・?)。やっぱり舞台と映像、それぞれの良さがあるのですねえ。

と同時に、演じる側の心構えについては舞台も映像も変わらないのだなあということも感じたのでした。
つい先日まで出演者たちにしつこくしつこく集中力の大切さを語っていた私ですが、生の芝居であっても撮影であっても、やはり集中して演じないとダメなんだなあと。

何でわざわざこんなことを言うかというと、映像(収録)は、たくさん撮った中からいいのを選べばいいんだから、まぐれでも何でもいい芝居ができればそれを切り貼りして、結果いいものができるとか。そういう認識だったのです。

そんなんじゃないでしょう。バカだねえ。
(バカはさておいても、単純な話、フィルム作品だとそうそう無駄にカメラ回せないようです。フィルム、高いから。)

映像で、エキストラでなくお芝居をしたのは初めてで、それでわかった風なことを言うのも恥ずかしいのですが、ダメな芝居してたらやっぱりダメなんだろうなあと。
見せ方の違いはあるでしょうが、演じる側に必要なものはやはりそう変わらないのだろうなと。

今になってようやく、「ガラスの仮面」で北島マヤがTVに出始めた時のとまどいと、そのとまどいを乗り越えた方法(というか気持ちの切り替え?)が理解できました。なんとなくだけど。あのへん、よくわからなかったんですよねえ。そんなもんなのかあ、くらいの感じで。
マンガなので勿論とんでもない展開になってますが、それでもやっぱり「ガラスの仮面」ってよくできてるなあと思います。

ガラスの仮面」といえば、紅天女の稽古が始まってからの、憑依体質のマヤが勝ち逃げするんじゃなくて想像を絶する努力をしてきた亜弓さんが優位に立つあたりの展開が好きです。谷川の岩の上を歩く場面ですね。
役者を名乗るなら、やっぱり技術を身につけ、芝居も理性でコントロールしないとね。なんて。
天才・マヤですら例外ではないんだから、平凡な一役者である我々は尚のことですわ。
ガラスの仮面」(美内すずえ)と、「SWAN」(有吉京子)は、芝居をやる上での必須参考書といえるでしょう。「SWAN」はあまりにも志が高すぎて真似るのが難しいけど、まあ心意気を鍛えるという意味では。留学中に『せむしの仔馬』の本番後、レッスンをする真澄は見習いたいですね。

話は逸れましたが、そんなこんなで上映会は楽しかったです。
映画自体も話が薄暗くて渋くて(でも画面は明るくて見やすくて)好きです。景山監督は進藤さんの芝居も好きみたいだから、好みの傾向が似てるのかしら。もちろん進藤さんの芝居ほど難解ではありませんが。

酒も楽しく飲んだし。監督に次回作は制作に関わらせてくださいよとかまた大変そうなことを口走ったりとか、あちこちでおめでたい話を聞いて幸せな気分になったりとか、良い夜でした。渋谷駅のホームで迷ったことを除けば・・・。

しっかし自分のセリフを聞くのってホントに恥ずかしい!今に始まったことじゃないけど、口が回ってないというか、何だか子供みたい!

低音の声でびしっと鋭く喋れる役者になりたいもんです。