エキシ

昨日はお出かけの予定が相手の都合で無しになって、おかげでおうちで世界選手権のエキシビションが観られました。と言ってもどのみち録画して出かける予定ではいたのだけど。
そういや一昨日もお出かけの予定が、これは私の謎の体調不良のせいで無しになったのだけど、これまた安藤美姫ちゃんの優勝をリアルタイムで見られたから良しとしよう(ホントは地上波の方を観てたのでちょい遅れ)。

で、やってくれちゃいました。安藤選手。
ボロッボロに泣いてしまいました。私が。

エキシの白い衣装のプロが終わって大歓声に包まれる安藤美姫を観てまずうるっときて、続いて安藤さんの涙ぐむ顔を見て涙がこぼれて、アンコールに応えてリンクに戻った安藤選手が氷の上に横たわった瞬間に「きた!」と思って鳥肌が立って、いやあ、アンコールのレクイエムの迫力たるや!
最初は
「この時期にレクイエムって逆に大丈夫かいな」
と頭の隅で思ったのだけど、十字を切る振付くらいから先はもう、圧倒されてしまいました。
悲しみとか悼みというものではなく、この事態に対しての痛み、いや、何か怒りみたいな気迫すら感じました。
で、そんなものを滑ってしまう安藤美姫に感動して、声をあげて泣いてしまいました。

そこまで感じたのはきっと観ている側にそういった思いがあったからで、カツ丼食って屁こいて寝っ転がってる人間が同じように思うかといえば決してそうでは無いと思うのです。
でも、そういった思いを心の片隅に持っている人間の、その思いをぐわっと引き出すことが誰にでもできるかといえばそれも違うのですよね。
という訳で今回のレクイエム、芝居の稽古で教材に使わせていただきたいくらいです。

そうそう、で、何をやってくれたかって言いますと、前日の日記で
バンクーバーのエキシのレクイエムは壮絶だった」
って書いた矢先にそれを上回るようなレクイエムを滑ってくれましたということです。
一体どこまでいくのだろう。

安藤美姫ちゃんの次が、ドイツのペア・サフチェンコ&ゾルコビー組でした。ここも良かったです。安藤さんを観てうわあああー!!!ってなった昂ぶった気持ちを優しく包んでくれるような、感情の波の余韻を残しつつすーっと洗ってくれるような美麗なプロ。しかもこのペアの演技はホントに面白いのですよ。セリフの無い映画を観てる気分になるのです。
その後、アイスダンスデイビス&ホワイトの可愛いプロ→パトリック・チャンの超絶可愛いプロと続くのですが、詳しくはまた後で。