「我儘な死体」

終演しました。

あー楽しかった!
なんとワタクシ、女子高生役でした。ははは。

初日観に来てくれたお客さんには24歳くらいに見えたと言われ、2日目観に来てくれたお客さんには22歳くらいに見えたと言われ、最終日観に来てくれたお客さんには・・・聞いてませんけど、このペースだと20歳くらいに見えてないでしょうかね。
自分的には17歳の設定。で、12歳くらいの精神年齢を想定した芝居をしてみてようやく20代前半くらいには見えたってことで。まあまあ、まあ・・・失笑ものにはならなかったようで一安心です。

今回の公演で思ったのは、まず、「ホント自分、下手くそだなー」ってことです。
頭で思ったことを目に見えるように表現するのは何と難しいことか!
日ごろ役者に突きつけている言葉を思い出しながら、どうにかこうにかやってみました。みんな凄いなあ、と思いながら。

で、もう一つ思ったのは、「自分、思ったよりも出来たなー」ってこと。
出来たという言い方は適切ではないのですが、稽古の早い段階で自分のダメさに打ちのめされて、迷走して、もうお前役者辞めちまえと自分に対して思ったりしましたが、終わってみたらばどうにかこうにか何とかかんとか。

技術的な面でも精神的な面でも、今まで見ないふりをして誤魔化していた弱点があらわになり、しかもそれをお馴染みのお客様とか自分が偉そうに演出つけてる役者陣にも観ていただきまして、もう逃げも隠れもできないなという状況です。

でも、こうして課題がてんこ盛りになって、ああ、もっと舞台に立ちたい!もっと芝居をやりたい!と思えて、それがまた嬉しいです。

また今日からすぐにでも次の舞台を創り始めたいです。役者としてだけではなく、もちろん脚本を書きたいし、何より演出をしたいです。

そういえば、稽古場でついつい自分の出番じゃない場面に口出ししたくなって、というかちょびっと口出ししちゃいましたが、こういうのはダメですね。
幸いにして、「お前人の芝居にあれこれ言ってる場合じゃないだろ」という心の声が聞こえてきたので自制できたんですが、演出の後藤優也くんや他の出演者に、この場を借りて謝っときます。ごめん。

今回は、割と自分にとっては得意分野の役ではありました。・・・逆に、苦手とする役ってどんなだろう?

どんな役であっても楽しく、そして難しいので、取り分け苦手な役っていうのは無いのかもしれません。

とにもかくにも、楽しい2週間でした。

ありがとうございました。