選曲

お芝居に使う曲を選ぶのが楽しくてたまりません。

私は普段音楽を聴く習慣があまり無いため、いざ芝居の準備に入るとそのためにレンタル屋さんに行くことになります。
試聴もしますが、大抵はジャケットや説明を見て、あるいは店員さんのオススメが書かれているものから気になるものを選んで借りてます。
そういうことを繰り返すうちに少しずつ手持ちのCDも増えて、過去公演で使いたかったんだけど断念した曲が、今になって日の目を見たりということもあったりなかったり。

そんなこんなで今回は第5回公演。

第1回公演では、元から好きだった津軽三味線を使いました。これはもう原案をもらった時点でこれでいこうと決めていました。
愚直で無骨な男の話に、力強い津軽三味線はとても良く合いました。脆弱な主人公の空虚さも際立ったと思います。

第2回目は主宰が愛してやまないレゲエをメインに据えて、他は適当にインディーズの曲など。この頃から自分が使いたい音楽が少しわかってきました。

第3回目は、実はフィギュアスケートアイスダンスの使用曲からヒントを得たのですが、この時の選曲は全編通して大成功だったと我ながらご満悦です。芝居のテーマと主役のキャラクターと全体のムードに、音楽がものすごくハマった感じで素晴らしかったと思っております。
一カ所どうしてもアレな場所があったんですが、そこは音響さんが実にドンピシャな曲を持ってきてくれまして、私が当初考えていたのとは全然違う、泣けつつカッコイイ場面にしていただきました。

第4回目は電車の音がBGMがわりという少し毛色の違うものでした。音楽が思い浮かばないーっ!!と、音響さんに泣きついて相談に乗ってもらいました。というか、ほぼお任せでやってもらった感じです。
効果音が常に流れているという、まさに音響さん頼りのお芝居でした。

そんでもって今回!
なかなか使いどころのわからなかったアルバムを、今だ!とばかりに引っ張り出しました。これは確か北欧のインディーズバンドだったかな?懐かしいっていうか楽しいっていうか、ある程度上の世代の人間が聴いたら「古い!」と思いそうなジャンルで、良い感じでテンションが上がります。

ちょっと古臭い感じの音楽が発条の芝居には似合う気がします。

いろいろ問題&心配があるため具体的な曲名が出せないのが残念です。

今回もあまり音楽を使わない芝居になりますが、たまに流れる曲も含めてお楽しみいただけたらなあと思います。