本番まであと1ヶ月!

発条ロールシアター第5回公演『オーガッタジャ!』本番まで、あと1ヶ月となりました。

台本の出来上がりが遅いのは毎度のことなのですが、今回は特に苦労しました。苦労っていうのとは違うか。なんていうか、夢の中で走ってる時のような、思うように足が動かないようなもどかしさというか。
緻密にして繊細。今までやったことの無いような話です。

と、昨日とある出演者に言ったところ、「え?・・・え?」と言われました。

今までやったことの無いような話なんですよっ。

とは言えいつもの発条カラーが出た作品になるのではないかと思います。ちょっとシリアス寄りかなという気はしますが。

さて、今回の芝居でイチオシの役者は加茂克です・・・と言いたいところですが、身内なのでさておいて。
みんな稽古場でいい感じに昂ぶってるようで、どの役者がどこまでのパワーをもってしていろいろぶっ壊してくれることになるか非常に楽しみです。

残念ながら本番を客席から観ることは叶わないのですが、本当に楽しみなんです。

私を突き動かす最大のエネルギーの源は、誰よりも自分が一番楽しみたいという欲求です。
そのエネルギーこそが、発条における妥協しない作品づくりに欠かせないものであると思ってます。

今回も裏に表に多くの方のご協力をいただいて、作品づくりは進んでおります。
特に配管のお仕事について教えてくださった現役の設備屋さんには本当に感謝の言葉が尽きません。本編中にはほとんど出てこない部分なのですが、だからこそわかってないといけないようなことを、細かく教えていただきました。

前回の『ミストレイン』でお世話になった鉄道員の方もそうですが、皆さん懐広く作品を見守ってくれるので有り難いです。

「これは実際には有り得ないことなんですけど・・・まあ、お芝居だから良いと思います」と何度言っていただいたことか!
ありがとうございます、事実との相違を肝に命じた上で、あえてそういう描き方をします!と。

あと単純に、知らないことについて教えてもらったり調べたりするのは面白いですわ。頭から煙が出ますけど。

よっしゃ!やるぜやるぜやるぜ!

作品はいつになく緻密にして繊細。
しかしながら力技で展開していくという不思議。

3月10日(木)〜13日(日)は新宿タイニイアリスにて、皆様のご来場をお待ち申し上げております。

ちなみに今回は少し…怪談風ですよ。