ひげ大夫は観ておくべし

月曜まで王子小劇場にてやってます。
噂に聞いてたひげ大夫。
断言します。日本一面白い舞台です。

本日、初・ひげ大夫。前説からガッチリとハートをつかまれた。歌うますぎ。上手いっつーか、すごい声。

さて本編。これまた始まって3分も経つ頃には、とてつもない傑作だと確信した。
素晴らしい完成度。

肉体表現形の芝居は他にも観たことあるけれど、比べるのが馬鹿馬鹿しくなるくらい、ひげ大夫は段違いの面白さだった。
これに比べれば今まで観た●●●●●●や●●●●●の、なんと稚拙なこと!(細かく言えばジャンルが違うんだが、まあ肉体で表現するという意味で比べてみる)
●●●●●も、劇場がアプルだったからか、私が観た時はあまり伝わってこなかったし。

あまりに良すぎてアンケートに一言も書けなかった。知恵熱が出そう。

そして座長の吉村やよひさんのステキなこと!
可愛くってかっこよくって小気味よい芝居、身のこなしの軽やかさ。声がステキで、もちろん作・演出も素晴らしい。
これでもかという程のハッピーエンドに幸せな気持ちになった。

物販のTシャツ、買いそうになった。センスが良いんだな。どなたがデザインしてるか知らないけど。
そう、芝居自体もそうだけど、全般にセンスが良い。

スピーディーな展開と、わかりやすくも楽しいストーリー。想像力を刺激され続けた1時間50分、まったく飽きずに見せるなんて並大抵のことじゃない。
あーもう、これは観ておくべき!!
旗揚げから13年だそうだ。よくも私は13年もひげ大夫を観ずに生きてきたもんだ。

老若男女、誰に対しても迷い無く薦めることができる舞台って、稀有だと思う。
とにかく、観てみて!と、知り合いに言ってまわりたい気分だ。

ホントに見えてくるよ、全てのものが。壮大なストーリーが。きらびやかな装飾が。人の愛と優しさが。

ポンタの岩に泣けた。

あー、誰かと存分に語りたい!!ひげ大夫にもらったこの感動について!!

もう一度言う。これは日本一面白い舞台だ。
完成度の高さに度肝を抜かれることは間違いない。

これが3200円?
アレよりも安いの?!はーっ!

大抵いつだって、
「うちの芝居の方が面白い」
なんて意気込んで、血気盛んな私だが(というか演出って誰しもそんな風に自分の芝居を信じてるもんだと思う)、今回はあっさり敗北宣言をしてしまおう。

ひげ大夫に完敗。
そして完全にファンになってしまった。

幸せだなあ。