嫉妬とか独占欲・つづきのつづき

そうして考えるうち、あの人もこの人も散々嫉妬と独占欲で縛り付けたり、別れ際に泣いて喚いて執着したけど、果たしてそんなになるほど私はあの人を好きだっただろうか、と冷静に考えまして。

そうか、ただのレクリエーションだったんだな、と。

昔から雑誌の占いなんかを読むといつも、「恋はゲーム感覚」だの「あなたは恋のハンター」だの、どんだけモテモテのいい女だよ!?というようなことばかり書かれていて、その度に
「いやあ、私は相当のめりこんでどっぷりはまるぜ〜。ゲームどころか全てが全力投球の真剣勝負だよ」
と思っていたのですが、今にしてようやく頷けます。
ゲームは本気でやるからこそ楽しい。
私はそのゲームが真剣勝負に見えるように演じていたのでしょう。

モテモテどころかずうっと追いかけるばかりの恋愛を繰り返し、いい女どころか超めんどくさい女でしたが、それこそがゲーム感覚というわけです。

ドラマチックなものを求めて、劇的な事件を求めて、わざわざ自分から仲違いを引き起こし、相手の気持ちがしぼむ様な事を散々繰り返し、いざ相手が別れを切り出してきたら徹底的な修羅場を演じて。

そして、稀にそんな私を許して受け止めてくれる男がいたりして。そんな人と穏やかな付き合いが続くと、あっさりとその安定を捨てて他の男に走ったりして。

とんでもないな。とりあえず過去にごめんなさい。

ただ、そうして恋が終わった相手に対しては、単純に愛情と尊敬と友情だけが残ったりして、そうなって改めて、相手といい関係が築けたりしました。
・・・って、めんどくさい人間だなあ!
恋愛体質だと思ってたけどちっとも違うじゃないか。

私にとって恋はその程度なのですね。
でも、「愛情体質」ではあると思う。自分で言うのもなんだけど。
恋してるより愛してる方がずっと幸せです。

それに気付いたら、もう嫉妬も独占欲も、自分で抑制できる気がします。何せ自分の趣味嗜好で生み出してる感情に過ぎないのですから。脚本を書いてて、盛り上がりに欠けるからこの登場人物、殺しちゃいましょう、というのと変わらないです(注・さすがにそんな理由だけで登場人物殺したりは、実際はしません)。
そして、もしも抑制できなかったらその時は胸を張って言いましょう。

「ああは日記に書いたけど、やっぱり私は筋金入りの恋愛体質でした!ビバ・嫉妬!ラ・独占欲!もう私も相手もぼろぼろで〜す!!」

と。

とりあえず今は全てに対して愛情に満ちています。
幸せです。