フィギュア観戦記に挑戦?@ペア編

今回のNHK杯、エントリーしてる選手を観てあまりに豪華でたまげました。で、その中でも何人か、「こっ、これは行かねば・・・!」と私を後押ししてくれる選手がいまして、そのうちの一人(一組)が、ペアのチン・パン&ジャン・トンです。漢字表記だと龐清(ほうせい)・佟健(とうけん)。

この二人を初めて観たのは昨年のNHK杯。その時のフリーが超かっこよくて、長身のトン兄さんが、美女(パンちゃん)をぐるんぐるん振り回し、そして時に優しくホールドする、その姿に惚れてしまいまして。長髪に赤い衣裳で三国志の英雄みたいな風貌でした。で、エキシビションの「サマータイム」がまたえらくしっとりとしていて、それまで観たことのある中国のフィギュアスケート男子とはまったく違う色気を醸し出していて(女子選手だと綺麗な人は他にもいるけど、男子選手は質実剛健って感じが前面に出てる人のほうが多い気がする。スポーツなんだから別にそれで問題ないんだけど)。
好きになったきっかけは、そんな単純な理由でした。

パン&トンの今季のフリープログラムは「ラマンチャの男」より「見果てぬ夢」。似合う!!
ラストのリフトの時にトンさんが片手でパンちゃんをホールドして、更にイーグル(ここでは、両足を開いて外側につま先を向けるバレリーナ立ちで前傾姿勢で横に滑る技のこと)という恐ろしい事をしています。

他にもスロージャンプ(男性に投げられた女性が回転して着氷する)とか、ツイストリフト(男性に投げられた女性が空中で回転して再び男性にキャッチされる)とかの大技がいちいち派手なのですよ。まるで人を荷物のように、それもペリカン便の荷分け係のように容赦なく高く遠くへ投げるのです。

それからスピンの速さやタイミングも恐ろしく合っています。とは言え、ペアの上位選手達は、皆素晴らしいのです、このへんは。

それに更に付け加えてパン&トン組は表現力とか芸術性とかいうものも高く評価されています。確かに、溢れる叙情性、きらめくロマンチシズム、匂い立つ色香、みたいなそんなペアです。

総合的に見て、世界の本当にトップレベルのペアのうちの一組です(慎重な書き方)。

余談ですが去年とあるフィギュア雑誌のスケーター紹介で、パン&トン組の欄の最後に、
「・・・トンは長髪でフェロモンをふりまいた」
とありました。それどうしてもここで書かなきゃいけないのか?まあ、気持ちはわかりますけど。

あ、観戦記のつもりが紹介で終わってしまった。NHK杯関係ないじゃないか。