楽しかったです。

日曜日に清算会の名目で飲み会をやりました。
『アマガエル』出演者一同で。

清算会って、何を清算するって別にお互いの関係を清算しようと思ってるはずもなく、公演中に立て替えたお買い物の代金を返したり返されたり、たくさんお客さんを呼んだ人はご褒美がもらえることがあったりなかったりと、そんな感じです。
そのへんは主宰という名の雑用係にお任せして、私は飲みましたよ。すいすいと。
がばがば、というほどの酒量ではないけれど、ちょびちょびでもない。スムーズにすいすいと。ですね。

たいてい千秋楽の後の打ち上げというのがその公演のメインの飲み会というか、一番役者が盛り上がる飲み会だと思うのです。何せ、疲れたやりきった終わったぜ、という、何かから解放された思いが、うわーっと出る場なのでしょう。

しかしながら私は苦手なのですよ。その、公演直後の打ち上げというやつが。
ついさっきまで芝居の世界にどっぷりと浸かって、毎日毎夜、明けても暮れてもその作品のことが最優先事項として(芝居をカケモチしてない場合に限るけど)みんなの頭の中にあったはずなのに、容赦なくそれを断ち切るんだもの。
私はそのスピードについていけないのですよ(翌日からすぐ別の稽古、とかでない限り)。

だから打ち上げの席では沈みきってしまう。寂しい。けど人と話したら余計に寂しい。仲間だったはずの人たちがどこにも見当たらない孤独感。いっそ帰ろうかと毎回思う。で、帰らないけど寝てしまう。

ものすごく苦手ですよ。

そして1週間、主に会計処理など諸々やって疲れ果て、清算会にはすっかり元気になっている。という次第です。
帰り際に別れを惜しむ気もまったく起きない。会いたければまた会えばいいし。というか、芝居やってる限り嫌でもどこかで顔合わせるし。寂しさって何?って。

素晴らしい豹変振り!

まあでも、どこでどう切り替えるかの時間差はあれど、公演後にどこかで感じる寂しさの種類はみんな一緒かもしれないです。
役者同士、人間同士の付き合いは、お互いに思い合っている限り終わることなんてなくて。
寂しいのは、この作り上げた世界が、ここで終わってもう二度と戻らないということに対してなんじゃないですかね。この登場人物に二度と会えないという。
1年前にも同じ事を書いたような気がする。

例え同じ面子で同じ話をやったとしても、その時には変わってなければなりませんから、役者としては。こんなに未熟な我々ですから尚のこと。

ともあれ清算会は楽しかったです。