自分語り

この日記によって過去5年間くらいの年月に私が思ったこと感じたことを見られるわけなのですが、戯れに5年前の日記を読んでみたら、自信満々に偉そうなことを書いていたりしててうひゃーとなります。
「え?それ、おかしくない?」
とつっこみたくなることもあります。
そして、ごく稀にですが、当時の自分の神経を疑うような、まったく理解不能な理屈が書かれていることもあります。ホント、稀ですけど。
たいていは、たとえ今は違う考え方だったとしても「まあ、当時はこういう風に思ってたよなあ」とか記憶が蘇るのですが、しかし、僅かにあるその「え?何それ?ホントにそんなこと思ってたわけ?」な日記を読むと、5年の間にいろいろな経験があったのだろうなという事がうかがい知れて、ちょっとしみじみしてしまいます。

自分自身の書いたものですら理解不能なことがあるくらいですから、ましてやそれが他人だったら、わかってるつもりでわかってないこととか、さっぱりわからないこととか、そりゃありますよね。

私のこの日記はかなり赤裸々に自分の事を綴っている、まさに自分語りなのですが、でも最近はあまり深いことには触れないようになりました。
せっかくお芝居を作ることができるんだから、ものすごく言いたいことはそこにこめれば良いんじゃないかなあと思ったからです。

だもんで最近の日記には、世の中に対して怒っている内容も少ないのです。だから芝居を観に来てねと言いたいわけでは決して無いのですが。
あ、いやいや是非来てください。

ピアニストがピアノで世界とコミュニケーションを取るように、画家が絵で訴えかけるように、芝居に関わる人間は芝居で人と対話ができるんですよね。もちろん、芸術や娯楽だけではなく、
「私の思い」
がこもったものは世の中にあふれているんでしょう。

だったらなおのこと、上っ面だけのもの(我々の場合は、上っ面だけの芝居)を作ることには、何の意味もないんですよね。

と、しみじみと独り言です。