こんな筈では

今日の稽古は、先日振付いただいた殺陣のおさらいをしつつ、内容を進めつつ…といった内容でした。

皆が汗を流し体を動かしているのを半ばぼんやりと眺めながら、私は考えておりました。

何故、こんな事になってしまったんだろう。

と。

殺陣の稽古で私が言えることはほとんどありません。少なくとも今の段階では。
そもそも自分がアクション苦手だから手本になれないし。ま、それはともかく、稽古の進め方すらさっぱりわからないのは問題です。
ゆっくり動きを確認する事から始めて、大丈夫そうならちょっとずつ本気で、というのが安全だそうです(おそらく)が、何をもってして大丈夫と判断するのかがわからない。
仕方ないので役者に
「大丈夫?大丈夫?次すすめていい?」
と聞きながらの稽古という情けないことに。

で、不意に思ったんです。
私、なんで自分がさっぱりわからないことを自分の芝居に入れようと思ったんだろう?

と。

うーん。でもかっこいいんだよなあ。アクション。好きなんだよなあ。引き締まるんだよなあ。

まあいいか。理不尽に無理難題突き付けるのも演出の仕事っちゃ仕事だし。

わかんないくせにと言われながら、好き放題やらせていただこう。