二本立て

昨日は昼夜二本立てで芝居を観てきました。
15時からは高田馬場のプロトシアターにて、「ぼっかめろん」の『狂った生きもの』。初見です。ちんぷんかんぷん。訳がわからなすぎて、世間における「演劇」って、こーいうイメージかも、と。私の周りにはあまり無いタイプの芝居。
ギリシャ神話とか、外国文学とかをモチーフにしてて、「脚本家さんは本当に理解して書いてるんだろうか」と疑いたくなるくらいハイレベルなインテリ臭。でも、もし何もわからず当てずっぽうでこんなものが書けるなら、それはそれで天賦の才があると言えるかも。まあとにかく全然理解できなかったけど、これはこれで有りなんだろうなという芝居でした(いつものことながら説明になってない)。
19時半からは、新高円寺アクターズスタジオで「夢現舎」の『続・遺失物安置室の男』。この劇団の作品は過去に数回観てますが、まあ相変わらず、わかるようなわからないような。でもどうやら私はここの作品が好きなようで、つい足を運んでしまいます。もやもやと心に何かが広がるような漠然とした感動が心地良いのです。
ただ今回のはどうも叙情性の点で物足りなさを感じてしまい、私にとってはイマイチ。でも次回も多分行くんだろうな。
夢現舎の何が良いかって、とにかく美術ですね!大好きだ。ぐにゃりと歪んでたり独特のデザインを持ってたりする小道具達が満載。実に芸術的な舞台で目に楽しい。
舞台セットのみならず、チラシもちゃあんとイメージに合わせてて、宣伝の段階からして世界観をこれっぽっちも崩さないとこが実に素晴らしい。いつもカビ臭い劇場でやってくれるのもまたイメージ通りで良い(笑)
あ、でも秋はなんと紀伊国屋サザンシアターでやるそうな。すげえ。

先日の「羽衣」と合わせて、ひそかに『アングラ三本だて』と呼んでるのですが、一緒に行った人は、
「アングラっていうのはもっとこう大声で、もっとなんか台詞がたくさんあって…」
と、+αあるらしいです。
が、私には充分アングラでした。三本とも。

そもそもアングラって、言ってみたいだけでよくわかってないし。